2017-06

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次世代機について・その7 マイクロソフトの失敗

X-BOX1

先代X-BOXが発売されたのは、2002年2月22日という、2で統一された日でした。
先行していたPS2と2年近く発売時期が離れただけあって、X-BOXのスペックはPS2をはるかに凌ぐ高性能でした。本体が大きいという欠点こそあれど、ソフト開発のしやすさ、本体内部にHDDを搭載している事など、総合的に見て、PS2よりも優れているハードと言えました。
日本でもゲームファンの期待は高く、発売から数日でX-BOXは十数万台の売り上げを記録しました。
ここまでは、X-BOXも順風満帆に思えていました。

しかし、発売から数日が経過した時、X-BOXを購入したユーザーの間でハードの不良が指摘されるようになります。
それは、X-BOX本体のディスクドライブに入れて使用したゲームやDVDビデオなどのディスクに、傷が付いてしまうというものでした。
ディスクに傷が付く、という噂はゲームファンの間にあっという間に広がり、マイクロソフト(MS)にも多数の苦情が寄せられました。

この時、MSが傷問題に対して迅速に対応していれば、それほどの大事にはならなかったかも知れません。しかし、当時のMS側の対応はユーザーの期待を大きく裏切るものでした。

苦情を受けたMS側は、X-BOX本体で使用したディスクに傷が付く事を認めましたが、
「傷が原因でソフトの再生に障害があったケースは1件も無い」
という理由でハードやソフトの修理・交換には応じないという、ユーザーを突き放した姿勢を見せました。

このMS側の傲慢とも言える対応に、日本のゲームファンは激怒します。
大型掲示板「2ちゃんねる」などでMS&X-BOX批判が連日のように大量に書き込まれ、X-BOXの不買運動にまで発展していきます。
商品を扱う店舗側もMSの対応を問題視し、実際にX-BOXの売買を自粛すると表明するショップも出てき始めてしまいました。
この時の騒ぎは覚えている人も多いのではないでしょうか。

傷問題が予想外の大騒動に発展してしまい、総スカン状態となってしまったMS側は、前述の強気な姿勢から一転して、
「修理・交換に全面的に応じる」
というコメントを出し、MS側が白旗を上げる形で騒動は終わりました。

しかし、この時にMSとX-BOXが負ったマイナスイメージはMSの予想を越えた、あまりにも大きいものでした。
傷問題が発覚する前は順調に売れていたハードの売り上げが完全にストップし、ソフトの売り上げも惨憺たるものになってしまいました。
ハードが普及しないからソフトが売れない→ソフトが売れないからラインナップが減る→ソフトが出ないからますますハードが売れない……
という、負のスパイラルに陥ってしまったX-BOXは衰退の一途を辿り、日本のゲーム市場では完全に取り残された存在になってしまいました。
ゲームマシンとしては非常に優れていたのに、メーカーとユーザーの行き違いが市場の崩壊を招いてしまったのです。

一方、北米市場ではX-BOXは順調に売れ行きを伸ばし、そこそこの市場を形成する事に成功しています。アジア圏も含めて、X-BOXの傷問題が騒ぎになったのは日本だけだったのです。
傷問題に関して、表向きは謝罪して見せたものの、MSの本音は違うところにあったであろう事は容易に想像できます。
MSは非常にプライドの高い企業である事は有名です。MS事業部の人達は、
「傷が付くぐらいの事で、黄色いサル共がギャアギャア騒ぎやがって…」
と、日本に対して内心苦々しく思っていたでしょう。
この一件で、X-BOX事業部の中に「嫌日感情」みたいなものが生まれたのは事実なようで、その後の会議でも日本側からの提案はことごとく却下され、日本で発売するソフトも米国の本社が許可したものしか出せないという、日本でX-BOXに関わる人間にとっては極めて窮屈な戦略しか取れなくなってしまったようです。
実際に日本で発売されたX-BOXのソフトを見ると、ほとんどが北米向けのFPSなどガンアクションものや、GTAのようなバイオレンスアクションなどばかりで、日本で好まれるジャンルは極めて少数しか出ていません。
MS側には日本に向けて独自のラインナップを揃えるという考えは全くなく、むしろ、
「米国ではこのラインナップで売れているのだから、日本で売れないというのであれば、それは日本人の方がおかしいのだ」
という主義すら感じます。
そういったMSの主義は、日本のゲームファンも敏感に感じ取っていました。メーカーとユーザー、お互いが不信感を抱くという冷え切った関係は、次世代機のX-BOX360にも深刻な影を落とし続けています。

それに加えて、X-BOX360自体が非常に無個性なハードである事も、日本での不振に拍車をかけています。
X-BOX360の性能は、先代X-BOXやPS2と比べて格段に進歩しました。が、残念ながら画面をパッと見ても、それほど惹き付けられる様な魅力は感じられません。
「ハイデフ」というキャッチフレーズで美麗なCGをさかんに宣伝してはいましたが、以前にも書いた通り、もう「美麗なCG」という謳い文句だけではユーザーは飛びつかなくなっています。今、手元にあるPS2などのグラフィックに不満を持っている人など、そんなにいないでしょう。正直な話、
「前のX-BOXから、何が変わったの?」
という印象しか、X-BOX360には抱けません。比較的ロースペックでありながら、新しい遊び方を提供して大ヒットしたニンテンドーDSと好対照を成す存在となってしまいました。

長くなってしまったので、ここら辺で「続く」にします。
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