2017-08

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次世代機について・その3 SCEIの驕慢

PlayStation2


1999年3月、SCEIはプレイステーション(PS)の後継機、プレイステーション2(PS2)を発売する事と、その大まかな仕様を発表しました。
その発表会で映し出されたPS2の美麗なデモ映像や、旧PSとの互換性がある事などが公表され、PSファンを始めとするゲーム好きな人達を喜ばせました。
私個人も、このPS2の仕様を見て素直に「凄い」と思った記憶があります。特に旧世代機との互換性は、それまでユーザーに強く望まれていながら任天堂もセガも半ば無視してきた機能だったので、嬉しく感じたものでした。

PS2発表と同じ頃、セガはPSに惨敗し、シェアを失っていたセガサターンに代わり、社運を賭けた次世代機、ドリームキャスト(DC)を1998年11月に発売して巻き返しを狙っていました。
しかし、DCは生産トラブルや度重なるソフトの発売延期なども重なり、セガが目論んでいたような巻き返しは出来ず、伸び悩んでいました。そこへこのPS2の発表が重なり、発売から半年も経っていないDCは完全に失速してしまいました。
セガに関しては、他にも問題点を多々抱えていたのですが、それについてはまた別の機会に書こうと思います。

その年の9月、PS2本体のデザインが発表され、価格も39800円に決定しました。正直「高いかな?」とは思ったのですが、当時の最新鋭スペックを搭載している事や、まだあまり普及していなかったDVDプレイヤーとしての機能も備えている事を考えれば納得は出来る価格でした。

翌2000年の3月4日、ついにPS2が発売になり、ゲームショップの店頭はPS2をいち早く購入しようという人の行列で溢れ返りました。PS2本体は飛ぶように売れていき、一般のニュースや新聞でも「PS2パニック」は報道されるくらいの騒ぎでした。

しかし、このPS2を発売したあたりから、SCEIは次第にユーザーやマスコミに対する態度が変わり始めます。
旧PSが「純粋なゲームマシン」であった事を前面に押し出していたのに対し、PS2は「ゲーム機の枠に留まらないマシン」というスタンスを取り始め、ゲーム好きな人や、ゲームそのものを見下すような態度を取り始めます。
雑誌に対するチェックも厳しくなり始め、週刊宝島が掲載した記事を巡って、出版社とSCEIが険悪なムードになる、という事件も勃発しています。
肝心のPS2はというと、当時最新鋭のスペックを備えていたにもかかわらず、ソフトの質はかなりお粗末なものとしか言えないラインナップでした。
1994年から1997年あたりまでのゲーム機戦争で勝利し、圧倒的シェアを獲得した事で、SCEIから緊張感が感じられなくなっていました。1年以上も先行していたDCも、遅れて発売された任天堂のゲームキューブ(GC)も、コンシューマ市場に参入してきたマイクロソフトのX-BOXも、PS2とまともに張り合えるような状態ではなく、ゲーム業界から「競争」が失われつつあったのです。
SCEIに危機感がないので、PS2のソフトはかなりの長期間、良質タイトル不足に見舞われる事になります。ある程度質の高いソフトがコンスタントに発売されるようになった頃には、PS2発売から3年以上が経過していました。
旧PSの時のような情熱は、すでにこの時失われていたのでしょう。

そんなSCEIの驕慢は、次第にユーザーにも伝わっていき、ゲーム業界そのものを蝕む事態へと発展していくのです……。

長くなってしまったので、続きはまた後日にします。
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