2017-08

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ウルトラセブンX Episode3 「HOPELESS」

遅ればせながら、録画しておいた「ウルトラセブンX」の第3話を観ました。
今回の話は雇用問題や労働意欲を扱ったエピソードで、政府が仕事を斡旋してくれる社会の中で、厳しい労働を嫌って仕事に就かない、明日に希望も夢も持っていないという「ホープレス」と呼ばれる人々が登場します。

隕石が落下する事件が発生。しかし、ジン達に出動要請は出ません。
公園のベンチに座って時間を持て余しているジンの前に、おいしい仕事を紹介する、と言う男が現れます。
男はタマルと名乗り、ジンにメタリックな名刺を渡します。

X1

街では、脳が異常に収縮したホープレスの変死体が何体も発見されるという事件が発生。
エイリアンの仕業である可能性あり、と判断したジンとケイは調査を開始し、夜の公園で偶然ホープレス同士の喧嘩に遭遇。仲裁に入ったジン達はそこで、犠牲者となったホープレスは皆、死ぬ間際に急に金回りが良くなっていたという事を知ります。
最近犠牲者となった男の所持品から、昼間にジンが受け取ったものと同じ「タマルの名刺」が発見され、ジンとケイはホープレスを装ってタマルという男に接触し、潜入捜査を試みます。

数人のホープレス達と一緒にトラックに乗せられ、とある施設へと連れてこられたジンとケイが目にしたものは、正体不明の巨大な機械装置。
この装置が何のために作られているのか、とジンが問いかけても、タマルは、
「そんな事聞いて、どうするの?」
と素っ気無い返事を返すだけ。このときの、
「何を作るのか分からないで、働くの嫌じゃないですか」
というジンの台詞は、自分が何者かも分からないまま戦っている、自分の境遇にも引っ掛けられているもののように感じました。

「リスクは高いが、給料も高い楽な仕事」と言いながらタマルがジン達に見せたのは、大勢のホープレス達が椅子に座り、頭部に取り付けたヘッドギア型の機械から脳内のエネルギーを吸い取られている姿。
脳のエネルギーは謎の装置を運用するために必要なもので、エネルギーを吸い取られた人間は脳が萎縮して死に至るという危険な物。その中の一人がジンの目の前で倒れ、息絶えてしまいます。

X2


謎の装置は、やはり地球侵略のために開発されているもの。
タマルの正体は、マーキンド星からやって来たエイリアンでした。
ジンとケイはタマルに銃を突き付け、ホープレス達を解放しようとしますが、当のホープレス達は一人も逃げようとしません。

金さえもらえれば、人間だろうがエイリアンだろうが関係ない
どうせ未来に希望なんか無い。明日生きるための金の方が大事
地球なんか、どうなろうが知ったことではない

目先の事しか考えられないホープレス達は、命を縮めると分かっていながら、自分の意思で席へと戻っていきます。その場から離れ、追ってきたジンの前でマーキンド星人の姿へと変貌するタマル。
巨大装置の建設現場で働いていた作業員達も、ケイの訴えに全く応じようとせず、誰一人として動こうとしません。業を煮やしたケイは銃を作業員達の足元に放ち、力ずくで作業員達を脱出させます。
ウルトラアイを取り出したジンが、あの「赤い巨人」であると悟ったマーキンド星人はジンに問いかけます。
「私を倒す気らしいが、それならさっきの連中も倒すんだろうな?」
「奴等は望んで侵略兵器にエネルギーをを与えている。奴等だって私と同罪だ。違うか?」
「地球の滅亡に手を貸す人間、自らの命を売りに出す人間、お前はそんな連中のために戦うのか?」
思わず返答に詰まってしまうジン。
「何だ、単なる自己満足なのか?」
「違う!」
己の迷いを振り切ろうとするかのように、ジンはセブンへと変身。
施設の外で、マーキンド星人とセブンの戦いが等身大のまま繰り広げられます。

X3

セブンのアイスラッガーを受けて、あえなく倒されるマーキンド星人。
しかし死の間際、マーキンド星人はセブンに意外な事実を明かします。

お人好しのお前に教えてやろう。私にあの侵略兵器を頼んできたクライアント…それは、人間だ!

X4

その後、施設は閉鎖され、ホープレス達は街へと戻っていきます。
「あ~あ、楽だったのになぁ」
恨めしげにボヤく彼らには、自分らを省みる素振りは全く見受けられません。
虚しげに彼らを見送るジンの脳裏からは、マーキンド星人の最期の言葉が離れません。
そんなジンに対し、謎の女性、エレアは、
「迷っては駄目…あなたはこの世界の救世主なんだから…」
と語りかけるだけでした。


労働意欲の低下という、現実に存在する社会問題に絡めて語られた、「堕落した人間に守る価値はあるのか?」というテーマ。
ウルトラシリーズでは何度も使われているテーマで、「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いと少年」や、新しいところでは「ウルトラマンマックス」の「狙われない街」などがあります。
報われない戦い、深刻なテーマに対する回答や救いが示されないまま話が終わってしまうあたりには、「大人向け」にふさわしい作りにしようという、制作側の意気込みは伝わってきました。
しかし、相変わらず淡々とした展開で、台詞回しなどもあまり深みが感じられないため、同テーマを扱った過去の作品に比べると、印象は弱めでした。
でも、この淡白さが「セブンX」独特の持ち味なのかも知れません。

あと、やっぱり気になったのは、切れ味ゼロの鈍器ラッガーですね。
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コメント

レビューありがとうございます。
社会問題を扱うというのはセブンらしいですね。
幾度となくあったようにこの回も人類に対する警告ともとれますね。

作風としてはセブンXは今までのセブン(含むTVスペシャル、Vシネマシリーズ)の地味さにさらに輪をかけた感じでしょうか?

>紙粘土様
コメントありがとうございます。

>作風としてはセブンXは今までのセブン(含むTVスペシャル、Vシネマシリーズ)の地味さにさらに輪をかけた感じでしょうか?

はい、その通りですね。あのVシネマシリーズより、輪をかけて地味になってますからねぇ…。
あと、低予算のセットをごまかすためか、夜のシーンが異常に多くて、暗い画面ばかりの流れが淡白さに拍車をかけていますね。
録画を忘れない限りはレビューを続けてみるつもりですので、今後ともよろしくお願いします。

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