2017-08

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仮面ライダー響鬼の事情 禁を破ってレビュー

昨年、とある特撮番組に関して行き過ぎた批判を書き、さらに身近で起こったみっともない事まで晒し、閲覧した方に不愉快な思いをさせてしまった事がありました。
あの時は申し訳ありません。

その時取り上げたのが「仮面ライダー響鬼」だったのですが、当分はこの作品について触れるのは自粛しようと決めていました。
が、最近になって気になる書籍が発売となりました。
その本が「仮面ライダー響鬼の事情」です。

表紙

何でも、企画初期段階から関わった元スタッフが、今まで表に出なかった舞台裏を明かす、
東映非公式本
だというではありませんか。

昨年の反省で、ただ罵倒するだけではなく、多少は「歩み寄りの姿勢」を持とうと思い、店頭で見かけたこの本を購入しました。
値段は税別で2400円。高いなぁ…まぁ「非公式本」だし、しょうがないかな?などと思いながらページをめくり始めました。
ちょっと自信がありませんが、個人的な好き嫌いは置いといて、なるべく客観的にレビューをするつもりです。

さて、最初に言ってしまうと、この本は所謂「暴露本」ではありません。
響鬼という番組の企画立ち上げから、実際に撮影に入るぐらいまでの経緯をまとめた、
響鬼前史」という感じでしょうか。
企画当初は「仮面ライダー」ではなかった…というのは以前から噂に上がっていましたが、当時一番の有力候補が、
変身忍者 嵐」のリメイクだったというのは初耳でした。
2004年当時放映中だった「仮面ライダー剣」が不調で、2000年の「クウガ」から5年目に突入し、新鮮味を失いかけていた平成ライダーに代わる新しいヒーロー番組を確立する、という意気込みで始まった企画であった事が記されています。
「非・ライダー」を強く主張する高寺氏をはじめとする文芸スタッフと「ライダー継続路線」で行きたいバンダイ側の衝突、一時は新ヒーロー制作で決定したものの、後にひっくり返されて、結局はライダー作品を作る事になってしまった…とあります。
ライダーに頼らず新しい道を拓こうという姿勢は賞賛に値しますし、スポンサーサイドの意向に翻弄された憤りも痛いほどよく分かりますが、いろんな意味でコミュニケーション不足だったのかなぁ…という印象も抱きました。

そんな流れの中、様々なアイディアが提案されては消えていったわけですが、その中の幾つかが本の中で紹介されています。
興味深いのは、没となった案のいくつかが、現在放映中の「仮面ライダー電王」に活かされている点です。

新ヒーローとなるキャラの「元ネタ」を明らかにし、アピール力を高めてはどうかという提案があり、「アラジン」や宮澤賢治作品など、様々な作品を検討したが、「視聴者の期待感に必ずしも結びつかない」という結論に達し、名作古典に準拠するという案は見送られた…とありますが、このアイディアは「電王」で若干形を変えて取り入れられています。
ソードフォーム=モモタロス=桃太郎
ロッドフォーム=ウラタロス=浦島太郎
アックスフォーム=キンタロス=金太郎
ガンフォーム=リュウタロス=竜の子太郎
といった感じで、童話のキャラを取り入れたネーミング&デザインを採用しています。

もうひとつ、没となった案の中に「本来醜悪な姿をした怪物が端正な仮面を被ってヒーローになる」というものがあり、これは高寺氏が強く推したものの、主演の細川茂樹氏の甘いマスクでヒーローの面立ちが決まっていくのに従い、設定が雲散霧消した…とあります。

このアイディアも「電王」に取り入れられ、話題を呼びました。
主役ライダーの電王は、プラットフォームと呼ばれる基本形態に加え、主人公・野上良太郎に取り憑いた「イマジン」の力を借りて各フォームに変身します。
変身後は、そのフォームの基となったイマジンの人格になるので、「響鬼」では企画段階で没となった、
「異形の怪物=ライダー(ヒーロー)」という図式が実現しています。
「電王」にも佐藤健氏が演じる野上良太郎という甘いマスクの主人公が存在しているのですが、良太郎とイマジンが「憑依」という形で一体となる事で処理しています。
この設定は、やはり「響鬼」の企画段階で消えてしまった、
「逆・桃太郎(ヒーローと敵は同族)」
というアイディアも同時に取り入れる事に成功しています。

その他、「仮面ライダー555」でも検討されたという「ロードムービースタイル」は、様々な事情があって実現しなかったのですが、これが「電王」で形を変えて、時空を移動(旅)する設定=「時を旅する列車・デンライナー」になったのかな…などと想像しています。
まぁ、これはさすがに考えすぎでしょうけど。

こうやって考えてみると、「響鬼」はある意味「電王」にかなり貢献している存在である、とも言えますね。

長くなってしまったので、レビューの続きはまた後日に。
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コメント

私もこの本を今読んでいます。響鬼本編でも変身忍者嵐の名残はありますよね。
劇場版のヒトツミが魔神斉とか、鬼の鎧が嵐で、音波によって変身するとか。私は嵐は見たことがないのですが(兄も当時裏番組のウルトラマンAを見てましたし)本で調べたら載ってました。
私もこの本を手に取るまではMIAさんと響鬼に抱いていた事がほぼ同じだったのですが、冷静になって読み進めると色々発見できて面白いですね。
これは余談ですが、私がリアルで初めて見たのはゴレンジャーでした。
毎度のことながら、わけのわからないコメントですみません。

>紙粘土様
稚拙な文章の記事に、いつもコメントをありがとうございます。
そうそう、後期に登場した鬼の鎧が嵐そのものでしたね(フィギュア持ってます)。でも、ヒトツミ=魔神斉は今まで気が付かなかったなぁ…不覚!
なるべく個人的な好き嫌いは出さずに、片岡氏の著書を純粋にレビューしているつもりですが、ちゃんとそうなっているでしょうか?意外と自分じゃ分からないんですよねぇ…。
私もゴレンジャーぐらいから見始めた世代です。でも印象に残っているのはなぜか「ジャッカー電撃隊」のほうだったりします。

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ごぶさたしてます(^-^)GWをはさんで、3週間ぶりの更新です。今回の記事は、先日発売された片岡力さん著『「仮面ライダー響鬼」の事情』。その読後感想記事のリンク集。調べてみたら、発売からそろそろ日が経ったこともあって、長いのから短いのまで、かなりの量の記事が

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