2006-05

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次世代機について・その10 任天堂の姿勢

N-DS

次世代機、Wiiの発売を間近に控えている任天堂の現在の主力商品は、今も入手困難な状況が続いているニンテンドーDSでしょう。
頭脳トレーニング系のソフトなどが大ヒットし、ゲーム業界が冷え切っている状況の中、これだけの人気と売り上げを記録するのは驚異的とも言えます。

元々、携帯ゲーム機市場においては任天堂の独壇場と言っても良い状況が、1989年の初代ゲームボーイ(GB)発売以来、ずっと続いています。
当時の目玉ソフト「テトリス」のヒットもあって爆発的に普及したGBの後、同年12月にはアタリの「リンクス」、1990年にはセガの「ゲームギア」が発売されました。いずれもモノクロ液晶のGBに対抗してカラー液晶を搭載し、スペックもGBを上回る性能を持っていたのですが、高スペック故に本体が大型化した事、魅力的なソフトを供給できなかった事、カラー画面のため稼働時間がGBよりも大幅に短い事などがネックとなり、GBの牙城を崩す事は叶いませんでした。

一方、任天堂は1996年に発売した据え置き機「NINTENDO-64」の不振で業界トップの座を奪われますが、より本体をコンパクトにした「GBポケット」のヒットによりシェアを確保する事に成功します。
そして1999年、ついにカラー液晶を搭載した「GBカラー」が発売されます。同時期、SNK(現SNKプレイモア)から「NEO-GEOポケット」、バンダイから「ワンダースワン」がGBCに対抗して売り出されましたが、いずれも敗退を余儀なくされています。

携帯ゲーム機市場での地位を磐石なものにした任天堂は、2001年に新型機「ゲームボーイアドバンス」(GBA)を投入します。
それまでのGBCよりもスペックが桁違いに向上したGBAは、旧GBとの互換性もあってこれまた人気を博し、同年に売り出された据え置き機のゲームキューブを差し置いて、名実ともに任天堂の主力商品となります。
この流れは現在も続いていて、N64の不振以来、苦戦が続いている据え置き機市場よりも、好調な携帯機に比重を置く事は間違いありません。

つまり、Wiiにとって最大の敵は、X-BOX360やPS3などの他社ハードではなく、自社の携帯ゲーム機と考える事も出来るわけです。
N-DSが絶好調な現在、任天堂は無理をして据え置き機のテコ入れをする必要に迫られていません。むしろ、据え置き機は携帯機で得た利益を擦り減らす「お荷物」になっている危険性すらあります。
こういう状況の中、果たして安心してWiiを買えるのでしょうか?
前回の記事で紹介した、Wiiに関する様々なサービス展開も、恒久的に提供してくれるという保証はどこにもありません。仮にWiiの売り上げが芳しくなければ、SFCのサテラビューやN64のランドネットサービス同様、すぐ打ち切られる事でしょう。
こういう事態を回避するには、Wiiのラインナップに魅力的なソフトを投入する事が不可欠ですが、任天堂だけのソフト供給では限界があります。
「マリオ」「ポケモン」「ゼルダ」等、人気シリーズを数多く保有する任天堂ですが、ソフトを開発する人員にも限りがあります。Wiiがいくら扱い易いハードといえど、据え置き機のゲームは携帯ゲームに比べて人員も開発費も多くかかります。現在の任天堂が置かれている状況を鑑みて、果たしてどれだけの労力とお金をWiiに回してくれるのか…という疑問は付きまといます。
任天堂一社だけでは限界があるラインナップの増強には外部の力、つまりサードパーティの協力が欠かせません。
すでにWiiへの参入に名乗りを上げたソフトメーカーは数多く上がっていて、カプコンからは「バイオハザード」シリーズ、スクウェアエニックスからは「ドラゴンクエスト」シリーズの新作が投入される事も決まっています。
一見、順調にソフトが集まりつつあるように見えますが、任天堂とソフトメーカーとの間には、常に不安が見え隠れしているのです…。

続きは、また後日に更新します。
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次世代機について・その9 Wiiは覇権を獲れるか?

Wii

昨年の発表以来、何かと話題の次世代機、Wiiですが、今のところ評判は良いようです。
一昨年末に発売したニンテンドーDSが大ヒットし、現在最も勢いのあるメーカーとなっている任天堂ですが、この勢いのまま、SCEIから覇権を取り戻せるのでしょうか?

Wiiは2001年に発売されたゲームキューブ(GC)の後継機にあたります。
スペックの詳細は今のところ判明していませんが、GCの3~4倍くらいの描画性能ではないかと言われています。
X-BOX360やPS3と比較して、ロースペックとも思えてしまいますが、技術的に無理をせず、無難な仕様にしたとも取れます。
ソフトは12センチの光ディスク(DVD?)を採用し、現行機のGC用ソフトも使えるという、任天堂の据え置きハードでは初めての下位互換機能を搭載しています。これはGCユーザーにとって嬉しい配慮です。
オプションを追加すればDVDビデオの再生も可能となり、オンライン接続をすれば過去に発売されたファミコン、スーパーファミコン、NINTENDO-64の他、セガのメガドライブやNEC-HEのPCエンジンなどのソフトをダウンロードして遊べるサービスも開始するとの事です。
ハード本体のサイズも非常にコンパクトで、ハイスペック化に伴い大型化したX-BOX360、PS3とは対照的になっています。このあたりには、メーカーそれぞれの主張が反映されているようです。

そういう仕様もさることながら、Wii最大の特徴はコントローラーにあります。
「新しい遊び」を追求して開発されたコントローラーは両手で持って遊ぶという独特のスタイルで、画面に向かってアクションをする事で、ゲームの種類に幅を持たせようという試みのようです。ペンタッチを採用してブームを起こしたニンテンドーDSの流れを汲んでいます。

「技術的には5年前」と任天堂自ら公言しているだけあり、価格もかなり抑え目になるようで、25000円を切る価格で発売されるという情報も飛び交っています。
ここでも、ライバルのPS3が超強気の高値を付けてきたのとは対照的です。高級志向のPS3か、あくまでオモチャである姿勢を取るWiiか、ゲームファンにとっては今後の市場動向を左右する選択肢となるでしょう。

ここまでのまとめを見ると、Wiiは良い事ずくめのようにも見えます。
しかし、任天堂も他メーカーと同様、様々な問題を抱えている事には変わりないのです。

続きは、また後日更新します。

次世代機について・その8 決断の時?

壇上の…

時間ができたので、本日二度目の更新をしたいと思います。

先代X-BOXの失敗から始まり、次世代機のX-BOX360になっても日本市場での苦戦が続くマイクロソフト(MS)。
では、今後MSがどういう道を取るべきか、個人的に考えてみました。

以前も述べた通り、X-BOX360は北米市場では順調に売れており、上手くいけばPS3の発売前に市場を形成できるかも知れない…という状況です。
このまま出荷台数が順調に推移していけば、少なくとも日本の旧X-BOXのように潰れてしまう事はないでしょう。ひょっとしたら、値段がネックとなるPS3に変わって主導権を取れる可能性すらあります。

そこで、個人的に出した結論はと言いますと……。

「もう、いいんじゃない?意地を張る必要は無いでしょう」
という事でした。

すでにX-BOX360を購入してしまった人もいますし、今もなお熱心にMSを応援している人もいますから、うっかりした事は言えないのは分かっているのですが、やっぱりこの結論に行き着きました。

今、家庭用ゲーム機の市場はどんどん縮小する傾向にあります。
ゲーム市場に元気があった80~90年代ならば3つ以上のハードが共存する事も出来たのでしょうが、現在の冷え切った市場には、複数のハードが居座れる余裕も体力もありません。
特に据え置きハードの衰退は著しく、最近のニンテンドーDSのヒットもあって、主力のPS2ですら苦戦を強いられている状態になっています。
携帯電話の性能が上がり、PCが本格的に普及し始め、据え置きゲーム機でなくてもゲームを楽しめる環境が出来上がりつつあります。置き場所も取らず、持ち運んでもそれほどかさばらないハンディマシンは別として、そろそろ据え置きゲーム機は時代に合わなくなってきているのかな……と、そんな事も考えたりしてしまいます。
個人的には、据え置きハードは無くなって欲しくはないんですけどね。

そういう厳しい環境の中、ただでさえ厳しい立場だったX-BOX陣営が生き残っていけるかと言うと、可能性はゼロに等しいでしょう。ゲームの販売はボランティアではないのですから、利益が上げられなくては続ける意味はありません。

だから、
「もうそろそろ、いいんじゃないですか?」
「北米で売れているのなら、それでいいじゃないですか。無駄な意地を張って、日本で無駄なお金を使う必要はないでしょう?」
と言いたいのです。
「ソニーに敗北して撤退した」と思われたくないのかも知れませんが、仮に今ここでMSが引いても、MSよりソニーの方が上だなんて誰も思わないでしょう。
ゲームは生活必需品ではなく、純粋な娯楽商品です。文化や考え方の違いを無視して意地を張り続けても、誰も幸せにはなりません。

あくまで個人的な意見なのですが、MSは「勇気ある撤退」を考えるべきだと思います。

次回からは、現在、最も期待されている(?)任天堂について書く予定です。

次世代機について・その7 マイクロソフトの失敗

X-BOX1

先代X-BOXが発売されたのは、2002年2月22日という、2で統一された日でした。
先行していたPS2と2年近く発売時期が離れただけあって、X-BOXのスペックはPS2をはるかに凌ぐ高性能でした。本体が大きいという欠点こそあれど、ソフト開発のしやすさ、本体内部にHDDを搭載している事など、総合的に見て、PS2よりも優れているハードと言えました。
日本でもゲームファンの期待は高く、発売から数日でX-BOXは十数万台の売り上げを記録しました。
ここまでは、X-BOXも順風満帆に思えていました。

しかし、発売から数日が経過した時、X-BOXを購入したユーザーの間でハードの不良が指摘されるようになります。
それは、X-BOX本体のディスクドライブに入れて使用したゲームやDVDビデオなどのディスクに、傷が付いてしまうというものでした。
ディスクに傷が付く、という噂はゲームファンの間にあっという間に広がり、マイクロソフト(MS)にも多数の苦情が寄せられました。

この時、MSが傷問題に対して迅速に対応していれば、それほどの大事にはならなかったかも知れません。しかし、当時のMS側の対応はユーザーの期待を大きく裏切るものでした。

苦情を受けたMS側は、X-BOX本体で使用したディスクに傷が付く事を認めましたが、
「傷が原因でソフトの再生に障害があったケースは1件も無い」
という理由でハードやソフトの修理・交換には応じないという、ユーザーを突き放した姿勢を見せました。

このMS側の傲慢とも言える対応に、日本のゲームファンは激怒します。
大型掲示板「2ちゃんねる」などでMS&X-BOX批判が連日のように大量に書き込まれ、X-BOXの不買運動にまで発展していきます。
商品を扱う店舗側もMSの対応を問題視し、実際にX-BOXの売買を自粛すると表明するショップも出てき始めてしまいました。
この時の騒ぎは覚えている人も多いのではないでしょうか。

傷問題が予想外の大騒動に発展してしまい、総スカン状態となってしまったMS側は、前述の強気な姿勢から一転して、
「修理・交換に全面的に応じる」
というコメントを出し、MS側が白旗を上げる形で騒動は終わりました。

しかし、この時にMSとX-BOXが負ったマイナスイメージはMSの予想を越えた、あまりにも大きいものでした。
傷問題が発覚する前は順調に売れていたハードの売り上げが完全にストップし、ソフトの売り上げも惨憺たるものになってしまいました。
ハードが普及しないからソフトが売れない→ソフトが売れないからラインナップが減る→ソフトが出ないからますますハードが売れない……
という、負のスパイラルに陥ってしまったX-BOXは衰退の一途を辿り、日本のゲーム市場では完全に取り残された存在になってしまいました。
ゲームマシンとしては非常に優れていたのに、メーカーとユーザーの行き違いが市場の崩壊を招いてしまったのです。

一方、北米市場ではX-BOXは順調に売れ行きを伸ばし、そこそこの市場を形成する事に成功しています。アジア圏も含めて、X-BOXの傷問題が騒ぎになったのは日本だけだったのです。
傷問題に関して、表向きは謝罪して見せたものの、MSの本音は違うところにあったであろう事は容易に想像できます。
MSは非常にプライドの高い企業である事は有名です。MS事業部の人達は、
「傷が付くぐらいの事で、黄色いサル共がギャアギャア騒ぎやがって…」
と、日本に対して内心苦々しく思っていたでしょう。
この一件で、X-BOX事業部の中に「嫌日感情」みたいなものが生まれたのは事実なようで、その後の会議でも日本側からの提案はことごとく却下され、日本で発売するソフトも米国の本社が許可したものしか出せないという、日本でX-BOXに関わる人間にとっては極めて窮屈な戦略しか取れなくなってしまったようです。
実際に日本で発売されたX-BOXのソフトを見ると、ほとんどが北米向けのFPSなどガンアクションものや、GTAのようなバイオレンスアクションなどばかりで、日本で好まれるジャンルは極めて少数しか出ていません。
MS側には日本に向けて独自のラインナップを揃えるという考えは全くなく、むしろ、
「米国ではこのラインナップで売れているのだから、日本で売れないというのであれば、それは日本人の方がおかしいのだ」
という主義すら感じます。
そういったMSの主義は、日本のゲームファンも敏感に感じ取っていました。メーカーとユーザー、お互いが不信感を抱くという冷え切った関係は、次世代機のX-BOX360にも深刻な影を落とし続けています。

それに加えて、X-BOX360自体が非常に無個性なハードである事も、日本での不振に拍車をかけています。
X-BOX360の性能は、先代X-BOXやPS2と比べて格段に進歩しました。が、残念ながら画面をパッと見ても、それほど惹き付けられる様な魅力は感じられません。
「ハイデフ」というキャッチフレーズで美麗なCGをさかんに宣伝してはいましたが、以前にも書いた通り、もう「美麗なCG」という謳い文句だけではユーザーは飛びつかなくなっています。今、手元にあるPS2などのグラフィックに不満を持っている人など、そんなにいないでしょう。正直な話、
「前のX-BOXから、何が変わったの?」
という印象しか、X-BOX360には抱けません。比較的ロースペックでありながら、新しい遊び方を提供して大ヒットしたニンテンドーDSと好対照を成す存在となってしまいました。

長くなってしまったので、ここら辺で「続く」にします。

次世代機について・その6 X-BOX360

X-BOX360

次世代機争いがSCEIのPS3と任天堂のWiiの対決だと言われる最中、ショップの片隅にひっそりと置かれているX-BOX360。
昨年末、待望の「次世代機」として他社に先駆けて、年末商戦の直前という絶好の時期に発売されたものの、肝心の売り上げは低迷するばかり。不振だと言われていた先代X-BOXより、さらに低い売り上げのまま推移しているのが現状です。
一方、北米の市場ではそこそこの売り上げを記録しているようで、北米に限って言えば、上手くやればPS3が出てくるまでに市場を確保できるかも知れません。
ゲーム機としての性能は素晴らしく、PS3にも引けをとらないほどです。
では、何故日本市場では受け入れられていないのでしょうか?

このX-BOX360は、マイクロソフト(MS)が設計、開発したハードです。
「アメリカで作ったハードだから日本では売れない」という意見もちらほらと目にします。

確かにそういう要素もあるにはあるでしょう。
現在、X-BOX360の主流ジャンルはFPSなどのアクション物が多く、北米では受け入れられやすい路線ですが、日本では正直難しいラインナップです。
本体のサイズもかなり大きく、やはり本体のサイズを問題視されていた先代X-BOXと大差ないサイズとなっています。日本ではどちらかというと、小型マシンの方を好む傾向にあります。実際、初代PSもPS2も、モデルチェンジした際に大幅なサイズダウンを行っています。
しかし、先代X-BOXは発売から4年近くの間、本体のモデルチェンジは一切行われないまま次世代機へとバトンタッチしています。

「本体を小型化してくれ」というユーザーの意見は多数寄せられていて、MSの人も、日本でそういう意見が多い事を知っていました。
当時、日本でのX-BOX事業を取り仕切っていた人は、
「現行機では無理だけど、次世代機では必ず小型化します」
というコメントを残しています。しかし、現実に出てきた次世代機は、お世辞にも小型とは言えないものでした。

正直、日本がアメリカ製マシンを受け入れないというよりは、むしろMSの方が日本に合わせるつもりなどサラサラ無い、という印象を受けます。
よくイベントなどでMSの人が、
「日本は非常に重要な市場で、旧X-BOXの反省を生かし、X-BOX360はより日本に馴染むように計画している」
などと言っていましたが、本当のところは
「MSが日本に合わせるのではなく、日本のユーザーの方がMSの方針を受け入れ、従うべきだ!」
というのがMS本社の本音ではないでしょうか。
先日のE3では、MSの幹部クラスの人が壇上で、
「X-BOX360は米国では順調に売れている。これからはアメリカの市場が日本を引っ張って行く事になるだろう。日本で成功しなくても、世界規模でトップシェアを獲得する事は可能だ」
という、MSが日本市場を半ば見捨ててかかっているとも受け取れるコメントを出しています。
正直な話、日本では今後のX-BOX360にあまり期待できそうにありません。

日本のゲームファンとMSとの間に、ここまで溝が出来てしまったのは何故でしょうか?それを説明するには約4年前の、先代X-BOX発売時まで遡る必要があります。

長くなるので、続きはまた後日に更新します。

次世代機について・その5 PS3の危機?

PS3、発表

ここ数年、失策を繰り返してきたSCEIですが、それでもPS3には期待していたのです。
何だかんだ言っても性能は素晴らしいものですし、PS、PS2との互換性という過去の財産を活かせる優位性は大きいですから。

しかし、あの無茶な価格が発表された後、PS3に対する期待は希薄になる一方になってしまいました。ネットを閲覧していても、PS3の価格に対する不満はあちこちで目にする事ができます。
そんなユーザーの不満をよそに、当のSCEIは暢気なものです。
PSPの発売時にも暴言を吐いたSCEIの久夛良木健社長は、先日のE3でもPS3の価格に対して、
「安くし過ぎたかも知れない」
などと、ユーザーの神経を逆撫でするようなコメントを残しています。
わざと強気な発言をして、余裕があるように見せているのかも知れませんが、自分の言った言葉がユーザーにどういう思いを抱かせるか、ちょっとでも考えた事はあるのでしょうか?
この久夛良木社長は、以前にPS3の価格を発表する前にも、
「高いぞ、とだけ言っておきます」
という傲慢なコメントを述べ、顰蹙を買っていましたが、初代PS~PS2で勝ち続けた事が、久夛良木社長を変えてしまったのでしょうか。

「単なるゲーム機として見たら高いけど、それ以上のものを兼ね備えているからこの価格は当然」
というのが自らを「高級レストラン」と自認するSCEIのスタンスなのですが、ゲームファンは据え置き型のコンシューマ機に「それ以上のもの」を求めているのか?という疑問があります。

PS3の謳い文句に「オンラインに常時接続し、ネットゲームだけではなく映像や音楽なども楽しめる」というものがありますが、そういうものを求めるのであれば、別にゲーム機である必要はありません。
PS3が買える金額に少し上乗せして、汎用のPCを買ったほうがよほど有意義です。インターネット閲覧もオンラインゲームも映像も音楽も、キーボードやマウス、HDDなどの記録媒体を標準装備しているPCの方が快適に楽しめるに決まっています。いくら最新鋭だといえ、わざわざ不便なマシンを大枚はたいて購入するメリットなど、無いに等しいのです。

最近、任天堂の次世代機「Wii」が25000円を切る価格になるという情報も聞きました。もし、Wiiがそのくらいの低価格で売り出されたら、PS3はよほど魅力的なソフトないしコンテンツを提供しなければ、かなり苦しい立場に追いやられてしまうでしょう。

長々とPS3に対する危機を書いてきましたが、肝心のSCEIには危機感というものが全く感じられないというのが現状です。
もうSCEIは、初代PSの頃のSCEIではありません。かつてPSの優位性であった「開発のしやすさ」「低価格なソフト」といった要素はとっくの昔に失われてしまっています。
「高コスト」「高価格ソフト」「扱いにくいハード環境」という、十数年前、SFCで市場を独占していた当時の任天堂と全く同じ、いや、それ以上にタチの悪い存在になってしまいました。
また歴史は繰り返すのでしょうか、それとも……。

SCEIに関する記事はこれくらいにして、次からは他のメーカーやハードに関する文章を書こうと思います。

次世代機について・その4 SCEIの失策

PSX&PSP


2003年、SCEIはPS2のゲーム機としての機能と、HDDレコーダーの機能を併せ持つハード「PSX」を発売しました。発売当初はSCEIとソニー本社がこのPSXにかなり多大な期待を抱いていて、鼻息も荒くPRに勤しんでいました。
しかし、ゲームファンやHDDレコーダー購入予定者の間ではPSXはさほど話題にならず、メーカー側の期待に反して販売台数は低迷。いつのまにか店頭からフェードアウトしてしまいました。

何故売れなかったのか?理由は簡単です。
一体どういう客層に向けて作られたのか分からない商品だったからです。単にゲームがやりたければ普通のPS2を買ってくれば済みますし、HDDレコーダーが欲しいのであれば、当時他メーカーからPSXよりも高機能なレコーダーがすでに発売されていました。わざわざ大枚をはたいてPSXを買うメリットはどこにもなかったのです。
「PSという名前さえ冠していれば売れる」というソニーグループの思い上がりが、PSXを極めて短命な商品にしてしまったと言えます。

PSXが不振に終わってしまったソニーとSCEIは、翌2004年にSCEIでは初のポータブルタイプとなるゲーム機「PlayStation Portable」(PSP)を発売します。
このPSPはハンディマシンでありながら、PS2にほぼ匹敵するスペックを持ち、加えて音楽や動画も楽しめる機能も併せ持つ優れものです。
実際、発売前のゲームファンの期待はかなり高いものでした。

しかし、PSPにぶつけるような形で、SCEIのライバル任天堂が、新型ポータブルゲーム機「NINTENDO-DS」(N-DS)を、PSPとほぼ同時期に発売する事を発表しました。
N-DSは折畳式のボディに上下二つの液晶画面を備え、タッチペンによる操作も可能というマシンで、PSPとスペックで張り合うのではなく「新しいゲームの遊びを提供する」という方針を掲げていました。

当初、PSPとN-DSの争いは、PSPの圧倒的有利と言われていました。
単純なマシンスペックを比べてみれば、N-DSよりもPSPの方が圧倒的に優れていましたし、何より任天堂の「新しい遊び」というものがどのようなものなのか分からなかったという事情がありました。SCEIも発売前からPSPの勝利は間違い無いと思っていたでしょう。

しかし、PSPは発売早々に初期不良のトラブルが続出してしまいます。不良品を買ってしまったユーザーは、当然SCEIに苦情を出しました。

ここで、SCEIは大きな失態を犯してしまいます。
ボタンが戻らなくなるという不良に対する非誠実な対応が明るみになり、加えてSCEI社長である久夛良木健氏の、
「私達は一流のものを作り上げた。一流建築家の建てた家に文句を付ける奴はいない」
という、耳を疑いたくなるような暴言を口にしてしまいます。
この発言にゲームファンは猛反発し、インターネットを中心に激しいソニー批判が巻き起こりました。その騒動の最中、SCEI自身が関与していたと噂されている「ゲートキーパー事件」が火に油を注いでしまいます。SCEIの慢心、ここに極まれりといった感じの騒動でした。

一方、任天堂のN-DSは順調に販売台数を伸ばし、「どうぶつの森」や頭脳トレーニング系ソフトの大ヒットもあり、N-DSは現在でも入手困難なほどの人気商品となり、良質なソフトに恵まれないPSPに対して大きく水を開ける事ができました。

初代PSの全盛期時代が嘘だったかのように、ここ数年のSCEIは重大な失策を重ね続けてしまいました。
それでもPS2は据え置きハードの中でトップシェアを維持し続けており、業界の先頭に立っている事は変わっていません。
2005年に次世代機「プレイステーション3」を発表した時も期待度はNo.1でしたし、昔、業界を一変させた初代PSのイメージはまだ根強いものがありました。
私も、去年の発表時にはPS3に大きな期待を寄せていたのですが…。

続きは、また後日更新します。

次世代機について・その3 SCEIの驕慢

PlayStation2


1999年3月、SCEIはプレイステーション(PS)の後継機、プレイステーション2(PS2)を発売する事と、その大まかな仕様を発表しました。
その発表会で映し出されたPS2の美麗なデモ映像や、旧PSとの互換性がある事などが公表され、PSファンを始めとするゲーム好きな人達を喜ばせました。
私個人も、このPS2の仕様を見て素直に「凄い」と思った記憶があります。特に旧世代機との互換性は、それまでユーザーに強く望まれていながら任天堂もセガも半ば無視してきた機能だったので、嬉しく感じたものでした。

PS2発表と同じ頃、セガはPSに惨敗し、シェアを失っていたセガサターンに代わり、社運を賭けた次世代機、ドリームキャスト(DC)を1998年11月に発売して巻き返しを狙っていました。
しかし、DCは生産トラブルや度重なるソフトの発売延期なども重なり、セガが目論んでいたような巻き返しは出来ず、伸び悩んでいました。そこへこのPS2の発表が重なり、発売から半年も経っていないDCは完全に失速してしまいました。
セガに関しては、他にも問題点を多々抱えていたのですが、それについてはまた別の機会に書こうと思います。

その年の9月、PS2本体のデザインが発表され、価格も39800円に決定しました。正直「高いかな?」とは思ったのですが、当時の最新鋭スペックを搭載している事や、まだあまり普及していなかったDVDプレイヤーとしての機能も備えている事を考えれば納得は出来る価格でした。

翌2000年の3月4日、ついにPS2が発売になり、ゲームショップの店頭はPS2をいち早く購入しようという人の行列で溢れ返りました。PS2本体は飛ぶように売れていき、一般のニュースや新聞でも「PS2パニック」は報道されるくらいの騒ぎでした。

しかし、このPS2を発売したあたりから、SCEIは次第にユーザーやマスコミに対する態度が変わり始めます。
旧PSが「純粋なゲームマシン」であった事を前面に押し出していたのに対し、PS2は「ゲーム機の枠に留まらないマシン」というスタンスを取り始め、ゲーム好きな人や、ゲームそのものを見下すような態度を取り始めます。
雑誌に対するチェックも厳しくなり始め、週刊宝島が掲載した記事を巡って、出版社とSCEIが険悪なムードになる、という事件も勃発しています。
肝心のPS2はというと、当時最新鋭のスペックを備えていたにもかかわらず、ソフトの質はかなりお粗末なものとしか言えないラインナップでした。
1994年から1997年あたりまでのゲーム機戦争で勝利し、圧倒的シェアを獲得した事で、SCEIから緊張感が感じられなくなっていました。1年以上も先行していたDCも、遅れて発売された任天堂のゲームキューブ(GC)も、コンシューマ市場に参入してきたマイクロソフトのX-BOXも、PS2とまともに張り合えるような状態ではなく、ゲーム業界から「競争」が失われつつあったのです。
SCEIに危機感がないので、PS2のソフトはかなりの長期間、良質タイトル不足に見舞われる事になります。ある程度質の高いソフトがコンスタントに発売されるようになった頃には、PS2発売から3年以上が経過していました。
旧PSの時のような情熱は、すでにこの時失われていたのでしょう。

そんなSCEIの驕慢は、次第にユーザーにも伝わっていき、ゲーム業界そのものを蝕む事態へと発展していくのです……。

長くなってしまったので、続きはまた後日にします。

次世代機について・その2 SCEIの変貌

初代PS


今から約12年前の1994年、ソニー・コンピュータ・エンターテインメント(SCEI)は家庭用ゲーム機市場に参入。後に1億を越える出荷台数を記録する事となる「プレイステーション」を発売しました。

このプレイステーション(PS)は、それまで任天堂がほぼ独占的に牛耳っていた家庭用ゲーム市場を一変させてしまいました。
当時、任天堂のスーパーファミコン(SFC)用ソフトの価格が高騰していて、10000円を超える定価を付けていたソフトも珍しくは無かったという状況で、SFCのゲームをはるかに超えるクオリティを持つPSのソフトは、定価が5800~6800円と、格安感を備えていました。

それまでセガやNEC-HEがいくら攻勢をかけてもビクともしなかった任天堂の市場は、PSによっていとも簡単に崩されていきました。
1996年に、任天堂がSFCの次世代機に当たる「NINTENDO-64」(N64)を発売した時には、既存の人気タイトルを2800円という低価格で再発売する「The Best」シリーズをぶつけて、ソフト1本が9800円という値段設定だったN64に割高感を与える事に成功します。

「PSの人気も、N64が発売されるまで」という当時の予想は大きく裏切られ、伸び悩むN64を尻目に、PSはますます勢力を伸ばして行き、ついに任天堂の市場からスクウェア(現スクウェアエニックス)の「ファイナルファンタジー」を奪い取る事に成功、これをきっかけにして、N64だけではなく、当時PSと激しいシェア争いをしていたセガサターンにも大きく水を開ける事に成功します。
続いて、エニックス(現スクウェアエニックス)の「ドラゴンクエスト」シリーズもPSでリリースされる事が発表され、この時点でPSの一人勝ちが決定しました。

「ゲームは高くて当たり前」という任天堂方式に真っ向から異を唱えたSCEIは、現実にゲームファンの高い支持を集め、勝利を収めました。
しかし、今になって思えば、この時にSCEIが圧倒的なシェアを獲得し、ゲーム市場の中にまともな競争が無くなってしまった事が、SCEIが変貌してしまった原因だったのかも知れません。

長くなってしまうので、続きは、また後日にします。

次世代機について・その1 プレイステーション3 

PS3


ちょっと古い話題になりますが、先日、SCEIの次世代機「プレイステーション3」の価格と発売日が発表になりました。

発売日は、2006年の11月11日。
価格は、搭載されているHDDが20GB仕様バージョンが62,790円。60GB仕様がオープンプライス。

はっきり言って、高過ぎます。
コンシューマーゲーム機の値段ではありません。この値段設定では、まず子供は手が出ませんし、大人だって、よっぽどのゲーム好きな人でなければ二の足を踏むでしょう。
そりゃ、最新鋭の技術を駆使したスペックや、ブルーレイドライブ搭載などを考慮に入れれば高くはないとメーカーサイドは言うでしょうが、ただでさえ冷え込んでいるゲーム業界をさらに悪化させかねない値段です。

6年前、PS2が発売になった時には、DVD再生機能や初代PSと互換性がある事が話題になり、爆発的な人気を呼びましたが、今回はそこまでの熱狂的なブームは想像できません。
PS、PS2と互換性があるのは良いのですが、目玉の一つとされているブルーレイに、6年前当時のDVDと同等のバリューがあるでしょうか?

大体、現行のDVDだって、やっと定着してきた所ではないですか。
PS3のハイスペックを生かしたゲームを作るとなると、DVD-ROMの容量では全く足りなくなるのは理解できます。が、そこまでのゲームを1本作るのに、開発費がどれだけかかるのでしょうか。
ただでさえゲームが売れなくなったと言われて久しい現状で、膨大な開発費を回収して、なおかつ利益を上げるだけの売り上げを期待できるタイトルをそう簡単に生み出せるのでしょうか。下手をすれば、ビジネスそのものが成り立たないという恐れさえあるでしょう。

今、大人気のニンテンドーDSは、頭脳トレーニング系や手軽なパズル物など、比較的安い開発費で作ったソフトがミリオンクラスの売り上げを記録しています。
それらのDSゲームがなぜ売れたのかといえば、今までに無い面白さ、楽しみを備えていたからです。

もうゲームファンも、画面がきれいだとか、音が凄いとかいう謳い文句だけでは飛び付いてはくれません。それにプラスして、魅力的な要素を付け加えられなければ見向きもされなくなってきています。
昨年末、ハイデフなるキャッチフレーズを付け、他社の次世代機に先駆けて発売された、マイクロソフトのX-BOX360の売れ行き不振を見ても、それは明らかです。

つい最近まで、このPS3が次世代機の大本命だと思っていました。
しかし、価格が発表された後、ゲームファンの間でPS3、及びSCEIに対する不信感が急激に大きくなってきています。少なくとも現状では、とても安心して買えるハードではなくなってしまっているのです。

こういう事態を招いてしまった原因は、実はSCEI自身に原因があると思うのですが、それについてはまた後日語ろうと思います。

途絶えがちではありますが

仕事が半端でなく忙しかったため、更新がかなり滞っております。
ここ1ヶ月くらい、カブトも録り溜めしたまんま、視聴できておりません…。
ウルトラマンメビウスも1話と3話を観ただけで、録画も途絶えてしまいました。仕方ないので後日、DVDか何かでチェックしたいと思います。

GWも、1日も休めなかったしなぁ……。

最近、やっと仕事が落ち着いたので、またちょくちょく書いていきたいです。

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